月曜日, 11月 17, 2025

RP2040 Zero で MicroPython を使う

 

埋め込み用マイコンでも Python を動かせる MicroPython というものがあります。

リアルタイムでコマンドラインからマイコンを動かせる画期的なシステムなので、ちょっとした感動が味わえます。

使い方としては、まずファームウエアをアップロードしてドライブとして認識させます。ここで code.py を走らせてもいいし、コマンドラインから動かすこともできます。

ここでは Waveshare RP2040-Zero (の互換ボード)を例に、基本的な使い方をまとめます。


 MicroPython の特徴

  • 組み込みマイコン(ESP32, ESP8266, RP2040 など)で Python を実行可能

  • REPL(Read-Eval-Print Loop)を通じてコマンドラインから直接操作できる

  • code.pymain.py を書き込むことで自動実行も可能


RP2040-Zero に MicroPython を導入する方法


1. ファームウェアの入手

2. ボードをブートローダーモードで起動

  • RP2040-Zero の BOOT ボタンを押しながら USB ケーブルで PC に接続します。

  • 「RPI-RP2」という名前の USB ドライブが認識されます。

3. ファームウェアの書き込み

  • ダウンロードした RPI_PICO-latest.uf2 を「RPI-RP2」ドライブにドラッグ&ドロップします。

  • 数秒後に自動的に再起動し、MicroPython が有効になります(ドライブは表示されません)。

4. REPL の利用

  • USB シリアル経由で REPL(対話型プロンプト)にアクセスできます。

  • Linux では screen /dev/ttyACM0 115200、Windows では PuTTY や Thonny IDE を利用可能です。

  • Thonny を使うのがおすすめです。

    1. ダウンロード: https://thonny.org

    2. Windows / macOS / Linux に対応しています。

    3. 初回起動時に「ツール → オプション → インタープリタ」で MicroPython (Raspberry Pi Pico/RP2040) を選択すると、RP2040‑Zero を自動認識します。

    4. 「REPL」ウィンドウが開き、対話型プロンプトで直接 Python コードを入力して実行できます。

    5. さらに、ファイルをボードに保存する機能が使えます。File → Save As… → MicroPython device を選び、ファイル名を main.py にすると、RP2040‑Zero の内部フラッシュに保存され、リセット後に自動実行されます。

  • Mu Editor も使えます。

    1. ダウンロード: https://codewith.mu

    2. Windows / macOS / Linux に対応

    3. 初回起動時に「モード選択」で MicroPython を選択すると、RP2040-Zero を自動認識します。

    4. 「REPL」ボタンを押すと、対話型プロンプトが開き、直接 Python コードを入力して実行できます。

5. スクリプトの配置

  • RP2040-Zero 上のファイルシステムに main.pycode.py を保存すると、起動時に自動実行されます。


実行例

REPL 上で NeoPixel を点灯させることができます。

>>> from machine import Pin
>>> from neopixel import NeoPixel
>>> pin = Pin(16)
>>> led = NeoPixel(pin, 1)
>>> led[0]=(0,0,255)
>>> led.write()


RP2040 Zero で MicroPython を使う

  埋め込み用マイコンでも Python を動かせる MicroPython というものがあります。 リアルタイムでコマンドラインからマイコンを動かせる画期的なシステムなので、ちょっとした感動が味わえます。 使い方としては、まずファームウエアをアップロードしてドライブとして認識さ...