日曜日, 1月 04, 2009

The Art of UNIX Programming

The Art of UNIX Programming という本があって面白く書いてある。記述のどこまでが反語なのか計りかねるところがまた興味深い本である。さらに、おそらくは日本などでも散見される意見がちりばめてあってより熟考を迫られる。

まず、意図的にはUNIXに檄を飛ばす内容となっている。そのための、現状の把握の過程が書かれている。数々の、名の知れた頭のよい人たちのウインクが見えるような本である。立場から、マイクロソフトにはまったく「反対」を唱え、協調あるいは融和、妥協など交渉する気配を見せていない。これは政治的闘争というものに他ならない。政治問題化しては問題は解決しない。Windowsプラットフォームの問題点として、文書形式がプロプラエタリなバイナリであること、アプリ間でデータの交換がやりにくいことなどを列挙しているが、問題の解決方法として、Windowsと対決するなどまったく現実的ではない。政治的リアリティとしては、その筋からWindows製品にも多くの注文が寄せられ、さまざまな改変が加えられている。Word文書形式のオープン化などは、強い要望によって成し遂げられた改革である。XML形式での文書データの交換形式の普及は、UNIX対Windowsの対決より、より実際的であり、効果的な解決方法である。

本書には、プログラムに関するポリシーであり助言が書かれている。簡略化すること、モジュール化すること、「美しく入り組んだ構成物」は矛盾という。データ構造が重要なこと、最適化がコードを重く長くすること、「まず動かし、正しくして、速くせよ」というKent Backの台詞を引用している。が、固陋なまでにC言語を使い、Java言語をスクリプト扱いする記述には、「Javaのほうがずっとスマートに美しく書ける」「CのライブラリよりJavaのクラス構造」といいたい。

しかし、銃保有があたかも反体制であるかのように書くのはまったくばかげている。

Qt: 外部プログラムを起動する

  Qt/C++ のアプリは、外部へ直接アクセスできます。これはネットアプリでは不可能な Qt のメリットです。 外部プログラムを起動することもできます。QProcess::startDetached() を使うと独立したプロセスを立ち上げることができます。 この QProces...