先日、MFCライブラリを使ってプリンタ印刷をカスタマイズする機会があったので、気づいたことを書いておこうと思う。
MFCでは、CScrollViewなどCView派生クラスを使えば、印刷はCView::OnFilePrint()をメニューに登録し、呼び出すだけで印刷ができる。この際には、OnPreparePrinting()を再定義してDoPreparePrinting()の一行を記述する必要がある。CView::OnFilePrintPreview()を使えば何を変更することもなくプレビューができる。
縦横(Portrait/Landscape)など印刷する紙の向きなどカスタマイズする際には、CWinApp派生クラスで定義されている、m_hDevModeを変更する必要がある。m_hDevModeは外部からアクセスできないため、CWinApp派生クラスで値を変更せねばならない。つまり、このようなコードを書かねばならない。
void CMyApp::SetOrientation(short orientation)
{
CPrintDialog printDlg(FALSE);
BOOL bRet=GetPrinterDeviceDefaults(&prinDlg.m_pd);
if(bRet)
{
DEVMODE FAR *pDevMode=(DEVMODE FAR *)::GlobalLock(m_hDevMode);
pDevMode->dmOrientation=orientation;
::GlobalUnlock(m_hDevMode);
}
}
CView派生クラスでは、DoPreparePrinting()を呼び出す前にCWinApp派生クラスで定義された上記のSetOrientation()を呼ぶと、紙の向きがカスタマイズできる。
BOOL CMyView::OnPreparePrinting(CPrintInfo* pInfo)
{
int imageWidth=m_pImage->GetWidth();
int imageHeight=m_pImage->GetHeight();
CPhotoAlbumApp* pApp=(CMyApp*)AfxGetApp();
short orientation=DMORIENT_PORTRAIT;
if(imageHeight<imageWidth)
orientation=DMORIENT_LANDSCAPE;
pApp->SetOrientation(orientation);
return DoPreparePrinting(pInfo);
}
上記のコードでは、m_pImageで指定されているCImageの縦横の長さに応じて、デフォルトでの紙の向きが指定される。
流れとしては、OnFilePrint()では、OnPreparePrinting()が呼び出され、OnPreparePrinting()を再定義してDoPreparePrinting()を呼び出すと、そこではDoPrintDialog()が呼ばれ、その際にはCWinApp派生クラスのm_hDevModeが指定されるので、OnPreparePrinting()においてDoPreparePrinting()の前にm_hDevModeを指定することになる。
日曜日, 11月 04, 2007
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